あれは私が二十歳の頃の話です。
神奈川へ働きに行ってた友人の所へ、遊びに行ったのですが
「ついでだから・・・」と静岡に居る友達の所にも、遊びに行く事にしました。
神奈川の友達は、私が一人で静岡に行くのを大変心配してましたが
その辺は超~アバウトな人間の私
電車の乗り方も
ろくに分からないくせに
『何とかなるだろう』と友達の心配をよそにいざ静岡へ・・・。
もう14年前の話なので、曖昧な記憶をたどって書いてます。
神奈川の友人から
「最寄の駅からドコドコで乗り換えて
そこで新幹線に乗ってドコドコで降りればいいから」
と教えてもらってたので、言われた通りに乗り換える。
で、新幹線のキップを買うときに券を
2枚渡された。
何も知らない私は、なんで2枚あるのか意味が分からず
『ん!?何で2枚!?コレって往復券!?』と不思議に思いつつ新幹線に乗り込む。
それから静岡のとある駅で降り、バスに乗ろうとして思い出した。
Σ( ̄□ ̄∥)ハッ!
静岡の友達の住所を控えてくるのを忘れた
その時、私が覚えてたのは
上西郷という地名のみ。
バスの運転手に
「沖縄から友人を訪ねてきたが、住所の控えを忘れてたので住所が分からないのですが
確か住所に
上西郷という地名があったと思うのですが・・・。」
と数少ない手がかりを伝えると
「たしか、あの辺りに季節労働の工場があるから
もしかしたらソコの工場で働いているかもしれない。
このバスで行けるから乗りなさい」と嬉しい偶然。
そしてバスに乗りしばらくすると、交番の前のバス停でバスが停まり
「ここの交番で訊ねたら分かるかもしれないよ」と言われたので
運転手さんにお礼を言って降りました。
その交番で、お巡りさんにもバスの運転手さんと同じ説明をすると
「もしかして、友達って●●▲▲さん!?」と驚く事に
お巡りさんは友人のフルネームを言ったのです。
「そうです!」私がビックリしていると
「丁度 この前 訊ねたばかりだったから覚えていたよ。
沖縄から来たって言ってたからね。」
沖縄では引っ越してきても、お巡りさんが訊ねて来る事はないですが
その地域は、新しい住人が引っ越してきたらお巡りさんが訊ねるようです。
こうして、私は
運良く友達のアパートへたどり着けたのです。
当時、携帯なんて便利なものもなかったから連絡の取りようもなかったんですよ。
久しぶりの再会を果たし、静岡で一泊してからまた神奈川へ・・・。
その時に、駅員さんに「コレ、使ってないんですけど使えますか?」と
昨日の券を見せる。
一枚は、昨日 駅に下りた時にキップを入れる箱に入れたけど(多分、無人駅だったハズ)
往復券かと思ってた私はもう一枚は箱に入れずに持っていたのだ。
でも、念ために駅員さんに確認したのが上のセリフ。
駅員さんは
怪訝そうな顔をして「コレ本当に使ってないの?」と確認する。
何も知らない私は堂々と「はい。使ってません」と答える。
もう一人の駅員さんが来て再度「本当に使ってないの?」と念を押される。
「はい!」と答えつつも私自身、ちょっと
不安になってきた。
暫らくして駅員さんはキップを新しいのと交換してくれ
「●●券はあっちで買って」と言われて
『え~!?結局2枚必要なの!?』という事実を知り
今更、昨日使ったとは言えずに逃げるようにその場を離れました。
新幹線って、乗車券と特急券の2枚必要なんですね!!
決して往復券ではないのですね!!
あの時の私の言葉を信じてくれた駅員さんありがとう!
でも、沖縄から出てきて初めて新幹線に乗ったから
マジで知らなかったんだよ~。
ちなみに、14年間の事なんでどっちのキップを持ってたのか覚えてないんですよ。